■超高層タワーマンションでありながら、平面も広いキューブのような耐震構造
建物の高さに対して幅も大きい立方体のような非常に安定した形状形状により、建物そのものが、万一の地震に対する優れた強度を発揮します。
■安定した建物形状は、地震による柱や杭を引く力も抑制
平面の面積を広くすることで、引張力を抑制し、一部の柱や杭に力がかかって損傷が集中することを避ける設計が施されています。
■地震の揺れに対して歪みを生じにくい、ほぼ正方形のボイドフレーム構造
真上から見ると中心にボイド(吹き抜け)を持つ左右対称のほぼ正方形のため、どちらの方向に揺れが生じてもほぼ同じ耐震性を保ち、地震に対して踏ん張りの効く、非常にバランスの良い建物形状となっています。
■梁断面を大きくできる逆梁設計
逆梁設計の採用により、梁断面を大きくすることが出来るため、通常の梁よりは大きな耐力が得られています。
Structure - 構造
耐震構造
基礎構造
■建物の重量を支え、強固な支持層に安定させる、132本もの杭
建物の重量を支え、強固な支持層に安定させる、132本もの杭。
将来的にも沈下の恐れがない、N値50以上というきわめて密で硬い支持層がある地下約34mまで杭を打設。直径約2.0~2.1m、合計132本もの杭が、建物の巨大な重量を支え安定させています。また杭と支持層が接する部分は、杭径を最大約3.6mまでスカート状に拡大する拡底杭が採用されています。支持層の一点にかかる重量を分散させ、より安定した基礎が築かれています。
※N値= 重りを一定の高さから落下させ、土中の定められた深さに到達する回数を示した、地盤の硬さを表す数値。
■地震の揺れにも損傷を受けにくい、杭頭半固定工法を採用
杭頭(杭と建物の接点)が半固定となっています。
杭と建物を完全に固定すると、支持層よりも上の地表が地震によって動いた場合、その力が杭頭に集中し建物基礎が損傷を受ける場合があります。
半固定工法であれば、地表が動いた場合にも杭頭に力が集中しないため、損傷を最小限に留め、建物をしっかりと支え続けられます。
高精度なプレキャスト工法
あらかじめ工場で配筋・打設した鉄筋コンクリート部材を用いるプレキャスト工法により、寸法誤差が少なく精度・品質の高い施工がなされています。3階以上(基準階)の構造架構についてフルプレキャスト工法が採用され、工場生産の高精度・高品質な柱と梁を用いたラーメン架構により、変形に対して非常に粘り強い基本構造が実現されています。
高強度コンクリート
コンクリートの耐久設計は、100年は大規模な補修が不要と予想される基準強度をクリアし、巨大な建物の自重と地震の揺れに耐えうるよう、最大で約70N/mm²(約700kg/cm²)の荷重に耐える高強度コンクリートが採用されています。
コンクリートの耐久性を末永く保つ
コンクリート打設の際にセメントに多くの水を加えてしまうと、乾燥した時の収縮が大きくなります。そのためひび割れが起きやすくなり、そこから浸入する雨などの水分により鉄筋が酸化し、構造の耐久性を大きく損なうことになります。「ブリリアマーレ有明」では、コンクリート打設の際にセメントに加える水の量を50%以下に抑え、耐久性に配慮されています。
耐久性を高めるかぶり厚
「かぶり厚」とは、鉄筋を覆うコンクリートの厚さのことです。コンクリートはもともとアルカリ性ですが、空気に触れると外側から徐々に中性化します。やがて中性化が鉄筋に至ると、その影響で錆びが発生し、耐久性を著しく損なうことに。つまりかぶり厚が厚いほど、コンクリートが内部まで中性化するのに時間がかかり耐久性が高まります。「ブリリアマーレ有明」では、品確法・劣化対策の最高等級3にあたるかぶり厚が確保され、屋内の柱、梁では最小かぶり厚が約30mmとされています。
断熱・遮音
1.居住性を高める二重床・二重天井
将来的なリフォームや間取り変更にも柔軟に対応できる二重床・二重天井が採用されています。床スラブ厚も約220mm(一部約200mm、約230mm)を確保し、二重床・二重天井に十分な配管配線スペースや天井カセットエアコンを配置し、ゆとりある階高と扁平梁により居室天井高約2,500mm(2階は約3,200mm、31・32階は約2,800mm)が実現されています。廊下高も余裕たっぷりの約2,200mmです。
2.軽量気泡コンクリートの外壁 3.断熱仕様
外壁は断熱・耐熱・耐火性などに優れ、かつ軽量なALC(軽量気泡コンクリート)が採用されています。ALCは無機質の原料で製造され、クロルピリホスやホルムアルデヒドなどの物質を含まないため、シックハウスに関わる規制(改正建築基準法)の対象外となっている素材です。またアスベスト、トルエン、キシレンといった揮発性有機化合物(VOC)も一切含んでいないため、健康で安全な室内環境が実現されています。耐火性においても国土交通省認定の法定不燃部材であり、また原料が無機質のため万一の火災の際も有毒なガスや煙を発生しません。
断熱性能は、内部に含まれた無数の細かい気泡により、普通コンクリートの約10倍もの性能を発揮し、結露防止など居住性の向上にも貢献しています。さらに屋上など直射日光を受ける場所には、ポリスチレンフォームを使用した外断熱工法を用いられています。外の温度変化を室内に影響させず、省エネにも配慮した入念な断熱仕様を建物全体に行き届かせています。
4.折り返し断熱
外壁の室内側には、断熱材(発泡ウレタン)を天井にまで約600mm伸ばした折り返し断熱が採用されています(南東面を除く)。スラブを通じて、外気温の変化が室内に伝わりにくく配慮する造りは性能表示等級3以上の仕様とされています。
5.全ての窓に複層ガラスを採用
遮音・断熱性に優れ、1枚ガラスの窓に比べ結露も起きにくい、複層ガラスが全ての窓に採用されています。また北西面を除き、外に面した全ての居室窓、およびタワーパーキングに面した窓には、遮音性を高めたT-2・30等級の窓が採用されています(北西面はT-1)。さらに耐風圧にも考慮し、100年に一度程度の強風にも耐えうる設定になっています。
6.高性能耐火遮音壁
わずか約136mmの壁厚で厚さ約260mmのコンクリート壁に匹敵する遮音性能を持ち、200棟を超える超高層マンションの採用実績を持つ、高性能耐火遮音壁が採用されています。軽量のため、建物重量を軽減し耐久性を高める効果もあります。
7.より手厚い遮音性
各居室から音を出さない、音を入れないために、居室間の壁も防音を重視。特にトイレ・洗面室・キッチン・バスルームなど音の出やすいスペースに接する壁には、より手厚い遮音性が保たれております。また主寝室と居室の間の壁は、石膏ボードの下地にグラスウールを挟み込み、より高い遮音性が築かれています。
8.住戸への遮音性を配慮
エレベーターシャフトは住戸から離して配置されています。またボイドに位置するタワーパーキングも、マンション本体と構造的に分離。外壁にALCを採用し、また駐車場に面した住棟側の窓は遮音性を高めた仕様となっています。
9.パイプスペースの排水音を遮断
住戸ないにパイプスペースが設置される場合には、排水管にグラスウールと遮音シートを巻きつけ、気になる水音をカット。さらにパイプスペースの壁にも、居室に接している場合には2枚の石膏ボードを張るといった、入念な音対策が施されています。
10.塩害対策
開口部のアルミサッシには、通常より耐候性の高い皮膜を採用し、塩害による腐食が抑制されています。
※イラストはすべて概念図であり、実際とは異なる場合があります。
※上記の内容は分譲当時のパンフレットに記載されている内容を基に掲載しております。