『ブリリアタワー堂島』では、オイルダンパーや粘性体制振壁、波形鋼板耐震壁などの信頼性の高い技術を用いた制振構造が採用されています。各種制振部材が地震エネルギーを吸収。建物全体の揺れを抑えるとともに、躯体や内外装材の損傷を低減します。
Structure - 構造
制振構造

オイルダンパー

オイルの油圧抵抗力を減衰力としたダンパーで、最大減衰力は2000kNです。タワーパーキングやエレベーターシャフトまわりに配置されています。
粘性体制振壁

高粘性流体の粘性抵抗力を利用した壁状の制振部材が建物中央部分に配置されています。
波形鋼板耐震壁

波形形状の折板を使用した壁部材が建物中央部分に配置されています。耐震要素として地震力を負担し、RC柱に作用するせん断力を低減します。
境界梁ダンパー
低降伏点鋼という特殊な鋼材を使用した鉄骨梁型のダンパーです。廊下床下の短スパン梁が用いられています。
ハットウォール
連層耐震壁が無くなる高層階において、柱の伸縮を拘束し、建物の変形を小さくする役割を果たしています。
ベルトウォール
連層耐震壁から建物外周までスタンスを広げることで、柱に生じる押し込み・引き抜き力を分散させます。
基礎構造
直径最大約2.5m、拡底径最大約4.1m、最長約71.5mの場所打ちコンクリート拡径杭(一部多段拡径杭)を計48本、地下約45mから約74mの堅固な地盤に支持させることで、超高層建物が足元からしっかり支えられています。また、杭の上部には鋼管を巻き、耐震性が高められています。
溶接閉鎖型せん断補強筋
主要な柱の鉄筋には、最大約41mmという太さの主筋が採用されています。さらにフープ筋には、地震時により大きな変形が生じた場合でも耐力低下が小さい、鉄筋の継ぎ目を溶接した溶接閉鎖型せん断補強筋を採用。これらの鉄筋により柱の耐震性が向上しています。
高強度コンクリート
大梁には30N/mm²~60N/mm²、建物を支える柱には42N/mm²~120N/mm²もの高強度コンクリートが採用されています。高い強度とともに耐久性が得られます。
かぶり厚
コンクリートは空気に触れると外側から徐々に中性化するため、中性化が鉄筋に至ると錆が発生して耐久性を損ないます。そこで構造体コンクリートについては、鉄筋を覆うコンクリートのかぶり厚を適切な寸法とすることで耐久性が高められています。
プレキャスト工法
あらかじめ工場で製造した鉄筋コンクリート部材を用いるプレキャスト(PCa)工法です。寸法誤差が少なく精度の高い施工が可能です。『ブリリアタワー堂島』では構造架構の多くにプレキャスト工法を採用し、高精度な柱と梁が採用されています。
Safety - 防災
電気室
万一の浸水に備え、全体共用部用電気室を浸水リスクの低い4階に、住宅用電気室が6階と38階に配置されています。重要な設備を確実に保護しています。
防潮板
床に埋め込んだ板を起伏させて止水する電動式防潮板が地下駐車場入口に設置されています。さらに、建物外周にも脱着式防潮板を設け、異常気象や台風などによる万一の浸水に備えています。
非常用発電機
災害時の停電に備え、住宅用とホテル・全体共用で計2台の非常用発電機が設置されています。高層用、低層用エレベーター各1台のほか、一部の共用部の空調やコンセントなどを4~5時間使用可能な状態に保ちます。
緊急離着陸場
はしご車の届かない高層建築物における消防活動を想定し、屋上にヘリコプターが離着陸できるスペースが確保されています。
AED
心臓が機能を失った状態の時に電気ショックを与え、正常に戻すための医療機器「AED」が2階及び43階のデリバリーボックス内に設置されています。
防災備蓄倉庫
共用部には、災害時に備え、防災備蓄品や人命救助の道具、避難誘導の備品、生活物資などが揃えられています。また、全住戸にプライベートな防災倉庫が設置されています。非常食や飲料水をはじめ、さまざまなアイテムを保管できるスペースが確保されています。
※防災備蓄倉庫の備蓄品は変更となる場合があります。
マンホールトイレ
災害時に断水したケースを想定し、最低限のライフラインを確保するべく、下水に直接流すことができるマンホールトイレが装備されています。
※下水本管が損傷した際は、使用できない場合があります。
※構造体概念CGは図面を基に描き起こしたものでもので実際とは異なります。
※上記の内容は分譲当時のHP・パンフレットに記載されている内容を基に掲載しており、現状と異なる場合があります。