丸みを排除した、水平と垂直が鋭いラインを描いた品格ある外観、そして各私邸のバルコニーも彫刻刀で切り取ったような直角。その凛とした姿は、端正、気品に満ちており、武家屋敷を祖とする、鎌倉・御成町の地に似合っています。 その透き通った気品は、消墨色のボーダータイルで見事に完結しています。黒には数千、数万の黒があると建築家の黒川氏は言っていました。外観の消墨色は、利休鼠の微妙なニュアンスの様に、朝の光、柔らかな夕日、雨の中で微妙に美しく変化します。心憎いまでに計算され尽くした「ブリリア鎌倉御成町」は、この緑豊かな屋敷町の風景に溶け込んでいます。底流にあるのは、黒川氏の「花数寄」の建築思想です。
Concept - 分譲時コンセプト
黒川美学「花数寄」の結晶
「新しい屋敷」という考え方
古風な石垣の家がある、風流な柴垣の家が見える、屋根を持つ平門の家がある。ここ御成町周辺は、屋敷町の風情を色濃く残す特別なエリアになります。この恵まれた地を前にして、この景観にふさわしい「建物」を超えた「新しい屋敷」が佇んでいます。設計・デザインは、黒川紀章とマーク伊東の二つの世界の才能がコラボレーションされています。外観、境界、中間領域、居住空間、生活機能、どのひとつをとっても世界の一流ホテルのような高いグレードを持つと同時に深い安らぎを実現している、「新しい屋敷」と誇れる邸宅になっています。
至福、古都の眺望
古都・鎌倉の眺望は、湘南の青い空と木々の緑、瓦屋根の美しい風情ある家々です。その空と風景をわがものにすることは、居住者の至福の時間になります。黒川美学は、ここにも詩的な色調を帯びて表現されています。全面にガラスを多用して重厚な建物に軽快さを加えて、自然との共生を謳い明るく邸の外に開かれています。
外観設計
建築家 黒川紀章
世界の都市を巡っていると、古都には古都独特の佇まいがあります。そこに棲んでいる人々は、その街にプライドを持っています。そこには、知性の高い人々が活躍した文化の発信地であったことが、街の空気の中に染み付いています。鎌倉にも同じものを感じました。また、同じ古都でも、鎌倉は京都と違って山が近い、海が近い。鎌倉は人と自然の街が、絶妙のバランスで融けあっているのでとても魅力的です。古くから多くの作家やアーティストが住んでいて、町を歩くだけで、そうした人の住まいを見つけることができるので、ワクワクした気分になります。その鎌倉のなかでも、御成町は、屋敷町の面影が残っていて古い歴史を感じます。大きな庭があったり、石垣があったり。私はその貴重な古都の環境を受け継いで、街並みに美しく馴染ませたい。さらに、この周辺に住んでいる方々に愛される景観を創る、という気概で「ブリリア鎌倉御成町」に参画しました。
※上記の画像は竣工時等に撮影したもので、現状とは異なる場合があります。
※上記の内容は分譲当時のパンフレットに記載されている内容を基に掲載しております。